こんにちは、LEGAREA代表の三坂です。
ここだけの話なんですが、わたくし実は書くことが昔から苦手だったんですよね。
でも、今はこうしてnoteや社内報、SNSなどで文章を発信し続けています。
なぜか。
それは、書くことが、誰よりも自分自身を守ってくれる武器だと感じているからです。
今回はそんな話を、SESという仕事をしているみなさんに向けて、僕なりに綴ってみたいと思います。
技術はやったことあるだけじゃ伝わらない
SESって、実際に手を動かして経験を積んでいるのに、
スキルシートや面談の場でうまく伝えられないことが多いですよね。
たとえばこんなことを言われたことないでしょうか?
・『実績はあるけど、どんな課題を解決したのかが見えづらいですね』
・『経験年数はわかりましたが、どの程度まで自走できますか?』
・『このプロジェクトの中で、あなたの役割は何でしたか?』
これはつまり、やったことではなく、どう感じて考えて動いたかが問われているということなんだと思います。
そのためには、やっぱり日常的に、自分の仕事を言語化しておく習慣が大切なんじゃないかと感じています。
書くことは、未来の自分へのプレゼントになる
僕が声を大にして伝えたいのは、
日々の出来事や気づきを、人に読ませるつもりじゃなくてもいいから、とにかく書いておくことの価値なんです。
たとえばこんな形でも十分です。
・Slackでの小さなメモ
・NotionやGoogle Docsに積んだ技術メモ
・非公開のブログやTwitter下書き
・日記のような一行ログ
この小さな書きためが、数ヶ月後・数年後の自分を助けてくれます。
転職を考える時、キャリアに迷った時、誰かに何かを教える時。
そのときに、過去の自分が書いたものが、自分の武器になる瞬間が必ずくると思うんですよね。
SESこそ作家的な生き方が求められる仕事かもしれない
SESのキャリアって、定型がないと思っています。
毎回違う現場、違う人、違う技術。
だからこそ、自分という人間が何を見て、何を感じて、どう動いたかをちゃんと記録しておかないと、
ただ通り過ぎていくだけになってしまう。
僕はSESこそ、自分の人生を書き残しておく職業だと思っています。
日々の会議や相談やエラー解決の中で、
その日、自分がどうしたかを短くても書きとめておく。
それが、自分というキャラを作る素材になるし、
次の案件で活きる説得材料にもなるし、
誰かを励ますコンテンツにもなったりするんです。
それって、ある種職業作家と同じじゃないかなと思ったりしています。
アウトプットは、実力の証明にも、転職の保険にもなる
もっと実務的な話をすると、
書く習慣がある人って、それだけで技術的に信頼できる人という評価がつきやすいと思います。
実際、社内でもこんなことがあります。
・技術メモを残してくれる人は、次の人が安心して引き継げる
・トラブル対応の記録を書ける人は、再発防止の視点がある
・面談で以前〇〇の課題をこう解決しましたと言える人は、現場に強い
また、転職の際も、過去に書いたQiitaやZennの記事、技術系ブログ、Twitterの技術発信などが生きた証拠になるんですよね。
今の現場が合わなくても、
その場所で書き残した経験が、次の扉を開いてくれることもあると思います。
書くことに抵抗がある人へ
僕もそうでしたが、最初は書くことって恥ずかしいし、
誰に向けて書けばいいのかわからないこともあると思います。
でも、最初は自分だけが読むためのメモで十分です。
人に読ませようとしなくていい。
むしろ、自分があとで読んであの頃の自分ちゃんと頑張ってたなと思えれば、それで十分です。
最後に
SESという働き方は、自由で不安定で、だからこそおもしろいものだと僕は思っています。
そんな中で、書くことという習慣を持っているかどうかが、
技術者としての未来に静かに効いてくると感じています。
今日はエラー対応で詰まった、とか。
PMにうまく伝わらず落ち込んだ、とか。
Slackのひと言に救われた、とか。
なんでもいいんです。まずは、言葉にしてみる。
それが、自分というキャラクターを少しずつ形作っていってくれるんじゃないでしょうか。
そして、気づいた頃にはきっと、書ける人が選ばれる人になっていると思います。
ではまた次回!