こんにちは、株式会社LEGAREA代表の三坂です。
この仕事をしていると、同じ環境で働いていても、
半年後には“伸びている人”と“止まってしまう人”が明確に分かれていくのを何度も見てきました。
同じ現場、同じ言語、同じリーダーの下で働いているのに、結果がまるで違う。
じゃあ何がその分かれ道なのか?
結論から言うと、スキルの差ではなく姿勢の差です。
エンジニアという仕事だけではありませんが、技術を磨く前に仕事への取り組み方で未来が変わると思うんです。
① 技術よりも先に姿勢で差がつく
どんな業界でもそうですが、技術より先に現れるのが姿勢の差です。
伸びるエンジニアは、どんなタスクも自分ごとで捉えます。
逆に止まる人は、指示されたからやるという意識で止まる。
現場でこの違いを見ると、本当に分かりやすいです。
レビューで修正を指摘されたとき、
伸びる人は『なるほど、これってこういう意図ですか?』と聞く。
止まる人は『了解しました』だけで終わる。
同じ修正でも、そこに学びに変える姿勢があるかどうかで、
半年後の吸収量が桁違いになります。
僕が経営者としていつも感じるのは、スキルは時間をかければ身につくけど、
自分から取りに行く姿勢は、環境が用意しても育たないということ。
姿勢は、結局その人の生き方に近い。
② 報連相の量ではなく質で信頼を積む
報連相って、地味だけど最強の武器です。
ただ報告をすることではなく、相手が動きやすくなる報告を意識できるかどうか。
たとえば、クライアントに進捗を伝えるとき、
止まる人は『作業進捗80%です』で終わる。
でも伸びる人は、『80%まで進んでいて、残りは〇〇のレビュー待ちです。確認が遅れた場合、来週にずれ込む可能性があります』まで言う。
このわずかな一文が、信頼を生む。
そして、この信頼の積み重ねが、次の案件紹介や単価交渉の時に効いてくる。
僕は営業も経営も経験してきたからこそわかるけど、
エンジニアの報連相力は営業より営業的なんです。
技術で差をつけるより、報連相で差をつける方が速い。
それが、僕の見てきたリアルです。
③ 孤独を放置しない人が最後に伸びる
SESという働き方の本質は、孤独との付き合い方にあると思っています。現場には上司も同期もいない。
SlackやTeamsではクライアントのアカウントで働くから、自社の顔が見えないまま日々が過ぎていく。
そんな中で、多くのエンジニアが小さなストレスや不安を抱えています。
でも、ほとんどの人はそれを口に出さない。
疲れているのに、大丈夫ですと笑ってしまう。
伸びる人は、その孤独を潰す力を持っている人です。
素直に『ちょっと相談したいです』と声を上げられる。
僕ら営業やマネージャーの役割は、その声を拾うことなんです。
小さな違和感を放置しない人ほど、メンタルが安定し、結果的にスキルも伸びていく。
孤独を抱え込まず、声を出す勇気が伸びる力を支えていると思います。
④ 止まる人は他責と比較から抜け出せない
僕が現場を見ていて一番もったいないなと思うのが他責思考です。
「リーダーが悪い」「現場が合わない」「教育が足りない」
そう言っているうちは、成長の主導権を手放してしまう。
伸びる人は、同じ状況でも『どうすればうまくいくか』を考える。
環境を変えるのではなく、使いこなす。
この発想の違いが、半年後の経験値にそのまま出ます。
そしてもう一つの落とし穴が比較。
隣の誰かと比べて焦るより、自分の昨日と比べて変化を感じる人の方が強い。
技術職って、上を見るとキリがないんです。
だからこそ、自分の小さな成長に気づける人が、最終的に自信を積み上げていくんだと思います。
⑤ 成長は再現性で決まる
才能よりも、続け方の癖がキャリアを分ける。
毎日少しでもコードを書く、昨日の質問をメモに残す、同じミスを繰り返さない。
たったこれだけのことが、半年後に圧倒的な差になる。
LEGAREAの現場でも、伸びる人に共通しているのは成長の再現性です。
一度できたことを忘れず、次に同じことが来た時に同じ成果を出せる。
これを意識して行動できる人は、どんな現場でも通用します。
逆に止まる人は、毎回ゼロから考える。
学びを記録せず、反省を次に繋げない。
経験はしているのに、経験値になっていない。
僕はこの差をキャリアの貯金癖と呼んでいます。
伸びる人は、常に少額でも貯金している。
止まる人は、使い切って終わる。
時間の使い方そのものが、未来を変えていくんです。
⑥ 営業・会社から見た伸びる人の共通点
エンジニアの成長を一番間近で見ているのは、実は営業なんです。
現場での姿勢や報連相の質、人柄や誠実さ。
その全部を、僕らは毎週の面談や社内チャットの一言から感じ取っています。
伸びる人の共通点は、営業を使うのがうまい人。
自分一人で抱え込まず、現場の情報をこまめに共有してくれる。
そういう人ほど、フォローの精度が上がるし、次の案件もより良い方向に繋がっていく。
営業を会社の人としてではなく、自分の味方として使える人は強い。信頼は双方向です。
僕らも、そういう人のためなら全力で動きたくなる。
この関係性こそが、SESの一番人間的な部分だと思っています。
⑦ 結論:成長とは、誰と向き合うかで決まる
結局、伸びるエンジニアと止まるエンジニアの違いは、
技術ではなく、関係性の質です。
コードを書く時間よりも、誰とどんな会話をしているかの方が成長を左右する。
自分の不安を誰に話すか。自分の課題を誰と整理するか。
この人との接点をどう持てるかで、キャリアは本当に変わります。
僕はよくメンバーにこう話しています。
『SESという働き方は、人との信頼でしか成り立たない仕組みだ』と。
だからこそ、技術を磨くだけじゃなく、人を信頼する力、人に信頼される力を育ててほしいと思っています。
⑧ 株式会社LEGAREAが見ている未来
LEGAREAという会社は、人の温度が消えないSESを作りたいと思って始めた会社です。
どんなに仕組みが進化しても、結局最後に人を支えるのは人だと思ってます。
伸びるエンジニアは、自分の未来を信じられる人です。
そして、その信じる力を支えられるのが、僕らの役割だと思っています。
これからのSES業界で大切なのは、
効率よりも関係性であり、制度よりも温度が必要です。
そんな想いを持って、これからも現場と人に向き合っていきたいと思っています。
        
        
            
    
    
                    
