
SESとフリーランス、本当にどちらがいいのか。
現役SES経営者として現場を見てきた結論から言うと、
多くの人にはSESが向いています。
ただしこれは「自由 vs 安定」という単純な話ではありません。
営業の現実(成約率は月5件以下)、単価の上限(約80万円)、
退職による粗利への影響など、業界のリアルを踏まえると
見え方は大きく変わります。
この記事では、SESとフリーランスの本質的な違いを整理します。
目次
- SESをすすめる理由
- フリーランスが有利な人
- SES vs フリーランス|5つの違い(数字で比較)
- フリーランスで後悔する人の共通点
- SES10年の現場から見た「本当の選び方」
- 「自由が欲しい」は危険
- 結論:迷っているならSES
- 最後に
SESをすすめる理由
まずは結論から。なぜSESをすすめるのか。
1. 収入が途切れない
会社員SESは、案件が切れても収入がゼロにならない仕組みがあります。一方フリーランスは、案件が終われば即無収入。これは想像以上に精神的な負担になります。
2. 社会保障と福利厚生がある
SESは以下が保証されます。
- 給与
- 社会保険
- 有給休暇
- 福利厚生
フリーランスはすべて自己負担です。
病気やケガで働けなければ、そのまま収入ゼロになります。
3. 営業を会社がやってくれる
SESでは、
- 営業活動
- スキルシート作成
- 面談対策
これらを会社がサポートします。
フリーランスはすべて自分。
つまり「営業=仕事時間の消費」です。
4. 単価は低いが安定する
SESの単価上限は約80万円(直契約でも100万円前後)。
ただしその代わり、
- 案件継続率が高い
- 年間収入が安定する
という強みがあります。
フリーランスが有利な人
逆に、フリーランスが向いている人はかなり限られます。
- 単価80万円以上を安定して取れる実績がある
- 営業スキル・人脈がある
- 税務・経理を自分で回せる
- 3ヶ月以上の生活費がある
- スキルを盛らずに案件を取れる
正直に言うと、ここまで揃っている人はかなり少数です。
SES vs フリーランス|5つの違い(数字で比較)
1. 案件継続性
- SES:6〜12ヶ月が一般的
- フリーランス:3〜6ヶ月(空白期間あり)
2. 年収の安定性
- SES:月給ベースで安定(例:月150万なら年1800万)
- フリーランス:案件次第(ゼロの月あり)
3. 単価上限
- SES:〜80万円(直で100万円前後)
- フリーランス:上限なし(ただし実力次第)
4. 営業コスト
- SES:会社が負担
- フリーランス:全部自分
5. 福利厚生
- SES:あり
- フリーランス:なし(すべて自腹)
フリーランスで後悔する人の共通点
実際に多い失敗パターンです。
1. 「単価が上がる」という幻想
営業・信頼・実績なしで単価は上がりません。
2. 案件切れの甘い見積もり
営業〜契約まで平均2週間。
その間は無収入です。
3. スキルの“盛り”に頼る
競争に勝つために経歴を盛る → 現場でバレる
これはキャリアに致命傷です。
4. 税務負担の過小評価
個人事業主は想像以上に税負担が重い。
手取りは思ったより残りません。
5. 「自由」という幻想
実態は、
- 常に営業
- 収入不安
- 自己責任
自由には必ずコストが伴います。
SES10年の現場から見た「本当の選び方」
結論はシンプルです。
未経験〜経験3年
→ SES一択
理由:
- 実績が作れる
- 信頼が積める
- 業界理解が深まる
上級者(単価80万円以上安定)
→ フリーランスも選択肢
ただし必要条件:
- 営業力
- 税務知識
- 生活防衛資金
「自由が欲しい」は危険
その自由は、
- 営業責任
- 収入不安定
- 自己管理
とセットです。
結論:迷っているならSES
SESとフリーランスの違いは「単価」ではありません。
本質は、
- 安定性
- 責任範囲
- 営業力
- 生活設計
です。
そして現実として、
多くの人にとってはSESのほうが合理的です。
最後に
フリーランスで成功する人は、
- 高単価の実績
- 営業力
- 資金余力
をすでに持っている人だけです。
「自由になりたい」という理由だけで選ぶと、ほぼ確実に後悔します。

