SES業界でよく言われる「単価80万円の壁」。
現場にいると、なんとなく感じている人も多いはずです。
実際、このラインを超えられる人は多くありません。
でもそれは「スキルが足りないから」ではない。
結論から言うと、単価が上がらない理由のほとんどは“構造”にあります。
この記事では、現場経験ベースで
・なぜ80万円が天井になるのか
・どうすればそれを超えられるのか
を具体的に解説します。

なぜSESは単価80万円が天井になるのか
SES業界には、いわゆる多重下請け構造があります。
例えば、月150万円の案件があった場合
- 元請けマージン:30%
- 一次下請けマージン:20%
これを差し引くと、実際にエンジニアに届く単価は
→ 約80万円前後
この構造は業界全体でほぼ共通しているため、
どのSES企業にいても同じような単価帯に収まりがちです。
つまり、
単価が上がらないのは技術力ではなく、構造の問題。
まずはここを正しく理解することが重要です。
単価を上げるために営業をどう使うか
ちなみに、営業との関わり方も単価80万円を突破する重要な要素の一つです。
営業は「お願いする相手」ではなく、
→ 戦略的に使うパートナーとして考えましょう。
ポイントは、
- 実績を伝わる形で共有する
- 現場の満足度を伝える
- 定期面談を雑に扱わない
たった一言でも変わります。
「今の現場、めちゃくちゃ楽しいです」
→ これだけで営業の温度は上がるので、意識してみてください。
単価80万円超えを実現する3つの条件
ここが一番重要です。
① 現場でプロセスを見せる
- 報連相
- 主体的な提案
- 小さな改善の積み重ね
→「この人に続けてほしい」を作る
②業界・業務理解を深める
これからの時代に必要なのは
- 言われたことをやる人 ❌
- 業界を理解して動ける人 ⭕
→文脈を理解できる人が評価される
③ 直契約を見据えて動く
直契約は突然生まれるものではありません。
- クライアントとの信頼関係
- 現場での評価
- 継続してほしいと思われる存在
これらが積み重なった先にあります。
→ 「いつか直契約になるかもしれない」という視点で現場に向き合うこと
これが結果的に単価アップにつながります。
単価80万円超えを目指す人が陥りやすい罠
ここもかなり重要です。
正しく努力しているつもりでも、方向を間違えると単価は上がりません。
罠①:現場の評価プロセスを無視する
「この人が評価してくれてるから大丈夫」
こういう判断は危険です。
企業には必ず、
- 人事評価の基準
- 契約更新の判断フロー
があります。
個人の印象だけでなく、
組織としてどう評価されるかが重要
そのためには、
- 誰が意思決定しているのか
- どんな基準で評価されているのか
を理解して動く必要があります。
罠②:単価交渉を「権利」だと思ってしまう
単価は、年数やスキルに応じて自動で上がるものではありません。
それを「当然の権利」として交渉してしまうと、
関係性が一気に崩れるリスクがあります
単価とは関係値の証明です
信頼が積み上がっていれば、
「上げたい」ではなく
→ 「上げたいと思われる」状態になる
逆に言えば、
信頼がない状態での単価交渉は、ほぼ通らない
だからこそ重要なのは積み重ね
ここまで読んで分かる通り、
- 勝手に判断しない
- 権利だと思わない
すべてに共通しているのは
信頼を崩さないこと
単価80万円を超えるために必要なのは、
特別なテクニックではありません。
信頼を積み上げ続けること
これができる人だけが、
結果として単価を上げていきます。
まとめ
- SESの80万円は構造上の天井
- 超えるには直契約が必要
そして大事なのはここです。
→直契約は、現場での積み重ねの先にある
特別なことをする必要はありません。
目の前の現場で、
信頼を積み上げていく。
その結果として、
「この人に続けてほしい」という評価が生まれ、
単価は自然と上がっていきます。
→単価は結果であって目的ではない
現場で価値を出し続けた人だけが、
結果として単価80万円を超えていきます。

