こんにちは、代表の三坂です。
SESで働く中で、現場にうまく馴染めないという声をよく聞きます。
その理由を深掘っていくと、けっこうな割合で出てくるのがこれなんです。
自分の意見を言うのが怖い
この怖さって、思った以上に根深いですよね。
発言したことで場の空気が変わったらどうしようとか、間違ったら恥ずかしい、怖い、とか。
僕自身、20代前半の頃はずっとそうでした。
今日はそんな意見を言えないという感覚に寄り添いながら、
どこをどう超えればいいのかを、できるだけ具体的にお話ししていきます。
なぜ、意見を言うのが怖くなるのか
まず大前提として、SESの現場ってほとんどが他人のチームに入るところからスタートします。
つまり、ゼロから人間関係を築く環境なんですよね。
この状況で発言するって、正直めちゃくちゃハードルが高い。
発言の内容以前に、心理的な場への入り方の壁がある気がしています。
例えば:
・知らない人ばかりの場
・周りの人が明らかにベテラン
・チャット文化にまだ慣れていない
そんなときに、意見ありますって手を挙げるのは、そりゃ怖いと思います。
でも実は、そこにある怖さの正体を言語化していくと、
ちょっとずつ乗り越える足がかりが見えてくるんですよね。
その怖さの正体って、なんだろう
僕が現場で見てきた限り、意見を言うのが怖い人の心理って、こんな構造になっていることが多いです。
- 間違えたら恥ずかしい
- どう思われるかが気になる
- 誰かに否定されたら怖い
つまり、意見を言う=何かを背負うみたいな感覚があるんだと思います。
でも実際は、現場の人たちってそこまで他人の発言を重く見ていないことがほとんどです。
むしろ話すこと自体が価値になる場面も多くて、
特に若手や未経験メンバーの場合、発言の中身よりも会話に混ざることのほうが評価されることもあるんです。
僕が“意見を言えるようになった”きっかけ
昔、ある現場に入ったばかりの頃、
5人くらいのチームでMTGしてるときに、
ここちょっと非効率かもなって思ったことがありました。
でも怖くて言えなかった。
そのまま数週間経って、結局誰か別の人が提案して変わったんですよね。
あのとき言えばよかったなって、悔しかったのを覚えています。
次の現場では、同じことを繰り返したくなくて、
質問っぽく聞くって方法をとりました。
たとえば:
・これって、こういうふうにもできたりしますか?
・素人考えなんですが、こっちのやり方ってどうなんでしょう?
この弱めの質問って、相手を否定しないし、
自分も傷つきにくい。だからこそ、最初の一歩にすごく向いてると思います。
最初に乗り越えるべき2つの壁
僕はこの意見を言う怖さって、大きく2段階あると思っていて、
1つ目は、話してもいいんだという許可を自分に出すこと。
2つ目は、誰に向けて、どう伝えるかを考えてみること。
1つ目を超えるときは、周りの空気を観察して、
この人なら聞いてくれそうという味方を1人見つけるといいかもしれません。
2つ目の壁は、意見じゃなくて“問い”に変えること。
いきなり正解を出す必要はないんです。
・こういうふうにも見えるんですが、どう思われますか?
・違ったらすみません、でも少し気になったんですが…
こんな言い方をすると、相手も自然に受け止めやすくなります。
そうやって、少しずつ“発言慣れ”をしていくのが大事なんじゃないでしょうか。
最後に
SESの現場って、黙ってても誰かが見てくれてる場所ではないと思います。
だからこそ、言ってみるという行動が、自分の存在感を作ってくれる。
最初は怖いかもしれない。
でも、その怖さの正体をひとつずつ分解していくと、
意外と乗り越えられる壁だったりします。
僕も最初は、話すのが本当に苦手でした。
でも今は、話してみてよかったって思えることのほうが圧倒的に多いです。
この文章が、誰かの最初のひとことの背中を押せたら嬉しいです。
ではまた次回!