こんにちは、代表の三坂です。
SESとして働く中で、僕が一番実感しているのは、
“スキル”よりも“視点”で評価される世界だということです。
現場でコードを書いている時間より、
実はチャットのやりとりや定例会議のほうが評価に直結している。
そんな感覚、ありませんか？
今日はその中でも、“改善提案”という行動が、
どう単価や評価に影響していくかについて、僕なりにお話ししてみようと思います。
改善提案って、何をどう提案すればいいの？
まず前提として、改善提案って言われると、
・効率化のための自動化ツールを作る
・業務フローを抜本的に見直す
・ドキュメントのフォーマットを刷新する
みたいな“デカいこと”をイメージしてしまいがちです。
でも僕が言いたいのは、もっと小さくていい。
むしろ、そういう“小さな提案”の積み重ねが、一番刺さると思っています。
たとえば、
・毎朝の進捗報告、Slackにテンプレあったほうがいいんじゃない？
・Gitのブランチ名、統一したほうが良さそうですね
・このExcel、計算式ミスりやすいんで色分けしましょうか
このレベルの一言が、実はめちゃくちゃ評価されている現場をたくさん見てきました。
なぜ改善提案が評価につながるのか？
理由はシンプルで、あなたが“現場の一員”として見られている証拠になるからなんですよね。
言われたことをこなすだけの人ではなく、
“自分ごと”で考えている人なんだな、と思ってもらえる。
そうなると、自然と現場での存在感が変わってくる。
たとえば、他に同じようなスキルを持ったエンジニアが3人いたとして、
改善の提案をしているあなたのほうが“替えがきかない存在”になると思いませんか？
ここで大事なのは、“技術のすごさ”よりも“関わり方の深さ”なんです。
改善提案ができる人は、なぜ単価が上がりやすいのか？
これは営業視点でも理由が明確です。
営業が顧客に対して説明する時、
“技術力”って結構ぼんやりしてるんですよ。
でも、あの人、会議の仕切りをちょっと工夫してくれてて助かってるんです
みたいな声って、めちゃくちゃリアルに伝わる。
つまり、提案が見える実績になるんです。
それが「評価」に変わって、
「継続」に変わって、
「単価アップ」に変わっていく。
技術って、上には上がいくらでもいる世界じゃないですか。
でも、人間としての関わり方には正解がないぶん、
個性が強みに変わる可能性があると思っています。
属人化って、ほんとは悪じゃない
SESっていう仕事は、いかに代替可能か”を求められる側面もあります。
でも僕は、良い属人化って絶対あると思っています。
たとえば、
・あの人が入ってから会議の空気がよくなった
・なんかGit運用が整理された気がする
・チームの人間関係が穏やかになった
こういうなんかの正体って、改善提案の積み重ねなんですよね。
それを重ねた結果、
あの人が抜けたら困るという状態になる。
それって、SESにとっては最高の保険じゃないでしょうか。
改善提案をするために必要なのは視点だけ
提案って、完璧である必要はないと思います。
むしろ、「ちょっと違ったらすみませんが…」くらいのトーンでいい。
大事なのは、このチームがもっと良くなるには？という視点を持ち続けること。
その姿勢が、評価されないはずがないと思うんですよね。
最後に
SESって、どうしても代わりが効く仕事みたいに言われがちです。
でも、改善提案を積み重ねることで、
あなた自身が“替えの効かない存在”に変わっていく。
スキルはまだ浅くてもいい。
自分の視点を現場に差し出すことで、信頼と単価は自然に上がっていく。
現場をちょっとよくする一言を、明日からぜひ意識してみてください。
その一言が、未来のあなたの単価を変えるかもしれません。
